料理との相性
ソアーヴェとイタリア料理
ソアーヴェは麦わら色でフレッシュ感があります。近年まで、イタリアの白ワインはほとんど木樽を使用せず、魚料理中心であれば白ワインだけで食事を楽しんできました。アドリア海の幸を中心にしたあらゆる料理に気軽に合わせることができます。デイリーワインとして、多くのパスタ料理との相性も抜群です。
ソアーヴェと和食
イタリアと日本は、南北に長い半島と島国という意味で地理的に良く似ています。
さらに、北半球に位置し、四季があり、気候的にも良く似ています。
海に囲まれ、四季があることから、海沿いの地域ではハーブ類や野菜が育ち、シンプルな料理にアクセントをつけてくれます。
新鮮な魚介類がとれることも共通点といえるでしょう。古くから、内陸の国では新鮮な魚介類は手に入りにくかったわけですから、料理をする側にとっては大事な要素でした。
イタリアや日本などの海に面した国ではこうした新鮮な素材が豊富にあったことから、この、素材の良さを生かすべく、調理法がシンプルになりました。これが、イタリア料理と日本料理の最も基本的な共通点になっているといえるでしょう。
互いに野菜やその他の素材の新鮮さにこだわり、シンプルな味付けであることが良く似ています。
日本料理とイタリア料理では、調理するうえでの味付けは異なるものの、素材の扱い方や調理の仕方には共通点が多々あります。
近年、日本では薄切りにした生肉の料理、『カルパッチョ』が人気を得、イタリアでは『寿司』や『刺身』が流行するのも納得できます。
また、イタリアにおけるワインは、ワイン新興国とは違い、ワインだけで飲むように造られたワインは少なく、大半のワインが食事と合わせて飲まれることを前提に造られています。
日本では19世紀の後半まで、一般的には野菜と魚介類中心の料理を食べていました。米を主食に、醤油、かつお節、酒、みりん、米酢、生姜、ワサビ、山椒などで味付けをした料理を食べてきました。煮物には酒やみりんを調味料として使うことが多く、近年ではワインも使うようになってきていることから、日本料理にワインを合わせることは、それ程難しいことではなくなってきているといえるでしょう。