品質ピラミッド
ソアーヴェの分類
DOC、DOCGに関する法律では、それぞれ歴史的ワイン生産地域に対し、生産量の制限、ブドウ品種など、さまざまなワインに関する多くの規定がなされています。
ソアーヴェには、ソアーヴェDOC、ソアーヴェ・クラッシコDOC、ソアーヴェ・スペリオーレDOCG、レチョート・ディ・ソアーヴェDOCGと、4種の異なる種類があります。
■DOCG:
この「G」はgarantita(保証)という単語で、高品質を保証していることを意味します。この「G」というグレードを得るためには、ワインは試飲テストに合格し、高い水準の品質を証明しなければなりません。
1998年にレチョート・ディ・ソアーヴェはヴェネト州で最初のDOCGとなりました。
ソアーヴェ・スペリオーレは、2002年にDOCGに認定されました。
これらの格付けはそれぞれの製品ごとに評価されています。
ワイン生産者は、バリック樽(小樽)やステンレスタンクを自由に選択できます。ソアーヴェの伝統的は品種構成では、ガルガネガ70%以上にシャルドネやトレッビアーノ・ディ・ソアーヴェを15%まで加えて良いことになっています。生産者によってはガルガネガのみを使用してソアーヴェを生産している会社もあります。
これらの選択の自由によって、スタイルを変えることが出来、生産者によって、またはワインによって独自の味わいを出すことが可能となっています。
ソアーヴェDOC
ソアーヴェDOCは、収穫年から1~2年の間に飲むように造られたワインです。これらのワインは、飲みやすく、コストパフォーマンスの高い白ワインです。あまり複雑さや、長期の熟成は求められておらず、快活でデリケート、そしてフレッシュ感のあるワインです。
通常、花やフルーツの魅力的な香りを尊重する為に、ステンレスタンクでの醸造が行われます。
ソアーヴェ・クラッシコDOC(ステンレスタンクのみによる醸造)
このワインは、ソアーヴェとモンテフォルテの丘陵地で造られる、より野心的な白ワインです。
複雑性があり、良い年の優良な生産者のワインは、10年もの熟成に耐えうる、卓越した潜在能力を秘めています。軽いミネラル感があり、独得の花や果実の香りに複雑味を与えています。
ソアーヴェ・クラッシコDOC(木樽熟成)
木樽で熟成させたソアーヴェの場合、花や果実の香りの要素を残しながら、より複雑でデリケートなコクのあるワインになっています。
ソアーヴェ・スペリオーレDOCG
このクラスのワインはソアーヴェの地域の中で最も良くその特徴を表しているワインです。
優雅さと複雑味が非常に良く一致し、豊かさのあるワインです。このクラスの中には、リゼルヴァも含まれています。
このワインは、市場に出す前に、最低でも2年以上熟成させることが必要で、アルコール度数は12.5°以上を要します。
レチョート・ディ・ソアーヴェDOCG
レチョート・ディ・ソアーヴェは、乾燥させたブドウから造られるデザートワインです。卓越したバランスの良い甘さがあり、ハチミツや熟した果実や杏の香りを含みます。レチョートのブドウは、通常の収穫時期よりも少し早く収穫し、専用の棚、もしくは木箱に並べて何ヶ月間乾燥させてから搾ります。
モスト(ブドウジュース)は非常に濃く、豊かで、アルコール度14°前後の甘口ワインが生まれます。